穂照・海(サイキックハーツ)

穂照 海(d03981)
ダンピール × ファイアブラッド
身長:160.5cm 体型:細身 瞳:茶 髪:赤茶 肌:色白
8月20日生まれ 14歳(2012年8月時点)
《詳細》
灼滅者である以外は 、どこにでもいるごくふつうの美少年。顔以外に秀でているところはない。
成績は国語だけ良くて体育はドン底(美少年の宿命)
あとは平均的。
シェイクスピアの演劇を好む 。
内向的な性格だが、クラスメイトやクラブの仲間とバカ騒ぎするのは好き。
親しい相手には女性にも『くん』付けで呼ぶ。
時折哲学的になる。
言動と外見が一致していない。本人曰く『ギャップ狙い』しかし単に天然なだけ。
『Είμαι μη έρεβος φίλος.(イメ・ミ・エレボス・フィロス)』というフレーズを好んで使うが、これはギリシャ語で『我は闇を否定するもの』の意味。これはドイツの伝承に伝わる悪魔『メフィストフェレス』の語源が『ギリシア語の μή と φώς と φίλος の3語の合成で、【光を愛せざるもの】の意。』という説があり、それを真似したもの。

【以下、2018年11月追記】
 穂照・海はキャラクターというよりは、背後がその時にやりたいことをやって動いてきた。そのため傍目から見れば理解不能な所も多かっただろう。
 とはいえキャライメージはそれなりに考えた。名前は日本神話に登場する火照尊/海幸彦が由来。キャライメージを作る際に『炎の中で覚醒する』イメージが先行しており、そこから火の中で生まれた神の名を付けた。種族一覧のダンピールの説明を見たときに、その本質は否定することと感じた背後は、それをキャラの方向性にそのまま当てはめた。決め台詞は「キミの意志を、否定する」。
 闇堕ちを止めるために焼身自殺し、その結果灼滅者として覚醒するのがスタート地点となっている。
 その戦闘スタイルは特に武器にこだわりはないが、ファイアブラッドらしく炎を使うものが比較的多い(→叶エイジャMS『白炎狼譚~黒い翼の雪女~』等に見られる)。技名を叫ぶこともあるが、『獄無尽蔵獄天魔波旬斬』『獅子舞オーラキヤノン』『偽典・神竜黙示録第三章十章 紫電纏う黄金の円環(アルゾ・シュプラフ・ツァラトゥストゥラ)』『紅蓮斬奥義 裂鮮嘴』などまともなものでないかギャグ展開であることが多い(→若林貴生MS『怪傑ムーンライト仮面』空白革命MS『節分? 男なら――バナナだろ!?』るうMS『退け、人の枷に囚われし者よ、彼の者こそ闇の王なるぞ』六堂ぱるなMS『願掛けついでに寒中水泳していかねえか』)。

 表面には出さないようにしているが、心の奥底は自己憐憫と劣等感が渦巻いている。
 あるダークネスにむけて言った「譲れないものを護って戦う時、僕は自分を誇らしいと感じる」という言葉さえ、そうしない自分を卑小だと感じている普段の自分の裏返しに過ぎない(→日暮ひかりMS『敗者の国』)。
 ダークネスと戦うことを自分に価値を認めるための手段としていた。それは劣等感を否定したかったからだ。

 中に居るダークネスの名は『弱者の絶望』。
 絶対的な世界のあり方に対して自分は弱者でしかないという、海自身の自己憐憫と劣等感に染まりきってしまっている。
 海に対しては友好的。しかし、他のすべてを憎んでいる。
 ダークネスも武蔵坂学園の生徒も皆海の敵だと信じ込んでいた。それらから海を守れるのは自分しかいないと思い込んでおり、もし闇堕ちしていればどこかに身を隠し、『スケールが最低限にまで縮まったヴラド・ツェペシュ』のように、目に付いた者すべてを串刺しにして、それで周りを脅して、ちっぽけな自分の空間に引きこもっていただろう。体中から生えている棘はその意思が形になったもの。
 その行動原理は、他者を恐れ、遠ざかる心が極端にエスカレートしたものと思っていただければ善い。
 海に対してだけ協力的なのは、海自身の自己憐憫に流されているからであって、ダークネス自身の意思はそれに上書きされている。それほどにダークネスとしては弱い。
 なお服を着ていない理由は不明(指定した覚えがない……)。

 だが、後に己の心の闇を武器として使い始める。
 文学の力を借りて己の心の闇に形を与え、殲術道具にするという試みだった。影業「ドグラ・マグラ」と防具「地獄変」はその成功例。イラストで足元に渦巻いている影が前者で、身に纏っている赤いナニカが後者である。
 他には縛霊手「愚神礼賛」や契約の指輪「金色夜叉」なども考案していたが、どちらも何か違う気がする。

 ダークネスとの戦いを終えた後は人里離れた場所で書と花を愛でて暮らようになる。
 一見、SS「マルグレーテという女」で描いた、駆け落ちしたマルグレーテとシグールのような暮らしだが、今のマルグレーテは海のビハインドであっていわば海の一部分なので、実質独りで浮き世から離れたにすぎない。
 むしろ上で触れた、『闇堕ちしたらするであろう行動』に近い。
 人の間での振舞いがわからなった男は、『ダークネスと戦う』という理由がなくなったため、武蔵坂学園にも人の社会にも居場所を無くしたのだった。
 それでも生きていける能力を持っているから、そうしない理由が無かったのである。


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